京都の鴨川でゴミが増えている。
観光客のマナーを憂いて、ボランディアがごみ拾いなどをしているけど、少し的外れだと思う。
そもそも「ゴミ箱」自体が無い。
テロ対策という名目で、ゴミ箱があらゆる場所から撤去されている。もちろん、ゴミを捨てる方が悪いのだが、ゴミ箱が無い分だけ、ホテルまで持ち帰る人以外は、ゴミは何処かに捨てられるわけである。
マナーが欠けた人間は、一定数はいる。ゴミ箱があっても道に捨てる人はいるが、近くに無いから、面倒で捨てる人も多いだろう。つまりゴミ箱があるほうが外に出るゴミは減る。
また、ゴミの回収コストも、川全体を散策してゴミを拾うよりも、拠点となる箇所にまとめる方が減る。
「テロ対策」というが、ゴミ箱があっても、無くても、テロを首謀する人は、テロをする。
欧州などでは、爆風が上に向いて被害を抑えるために、ゴミ箱は筒型に高い。
京都のゴミ箱減らしは、テロ対策という建前だが、ようは「問題が起きたら責任を取りたくない」という気持ちの現れのように思える。事なかれ主義だろう。